上野の森美術館ならびに上野公園全体で開かれた「アートキッズEXPO2008」。その中で行われるアートプロジェクトのひとつとして、主役である子どもたちが、おじいちゃんやお友達、担任の先生・校長先生、思い出の人や、マスコミ、教育関係者など、招待したい人に手描きの招待状を送った。
来場者は、おえかき招待状と一緒に記念撮影。招待してくれた子どもたちに宛てて、ありがとうの気持ちをメッセージカードに書いて、会場内に設置された特設ポストに投函する。
展覧会後、記念写真とメッセージは、子どもたちにプレゼントされ、来てくれた人たちとの心のコミュニケーションが生まれた。
芸術による教育の会が運営する美術教室（約90教室）の生徒たち約4000人が、ひとり２枚以上このおえかき招待状を描いた。
子どもたちからの「きてね」ということばが、大人たちの心に響く。
来場者は約１万８千人。そのほとんどが笑顔で写っている。断られる確率は高いだろうと予想された記念撮影だったが、快く応じてくださった。
美術教室の先生たちが、何ヶ月も前から準備し、辛抱強く生徒とその親たちに、この企画趣旨を説明してくれたお陰である。
記念写真はすぐに印刷され、美術館出口などに貼り出された。写真の中の笑顔と、それを見るひとの笑顔が、「アートキッズEXPO2008」をさらに華やかに演出した。
涙が出るほど心温まるメッセージが、たくさん寄せられた。
メールや電話では表せない何かを、子どもたちに経験して欲しいという思いから生まれたこの企画。子どもたちだけでなく、我々スタッフも、多くの感動をもらった。
koichiro yamamoto 2008
Message Card