上野公園の森の中に、幅1mほどの布をトータル1000m、木に巻き付けながら張り巡らせ、そこに子どもたちが絵を描いていく。「アートキッズEXPO」のイベントのひとつとして行われた、アーティスト屋嘉部正人氏のこのワークショップに、参加者みんなが共有できる思い出を追加する。
完成した1000mの協同作品を、大胆にも裁断し、エコバッグを作る。
1000m絵画への参加のみと、1000m絵画参加とエコバッグの両方、のどちらかを希望することができる選択制。エコバッグ希望した子どもたちには後日、予告もなしにエコバッグが送られてくる。
どの部分が届くか、それは封筒を開けるまでわからない。
学校から帰ってきて、自分宛に封筒が届いていることを知ってドキドキ。
封筒を手に取ったときの重みややわらかさにワクワク。
よみがえるあの時の思い出。
開けるときに迎える最高潮の興奮。
開けて肩にかけたときの喜び。
これらのすべての演出が、この企画を引き立てる。
森の中で絵を描く、気分は格別。汚れ防止のため、参加者は、持参した雨がっぱを着る。
芸術による教育の会が2007年夏に行ったアートキャンプで、子どもたちが描いた100m絵画から作られたエコバッグ(100枚限定)も、「アートキッズEXPO」期間中、上野の森美術館内に設けられたアートキッズミュージアムショップで販売された。
koichiro yamamoto 2008
アートキッズEXPO
http://news.artkids.jp/expo/expo/index.html
1000M絵画パブリックアート
http://news.artkids.jp/expo/event/index.html
アートキッズ・オリジナルグッズショップ「あーとの木」
http://news.artkids.jp/expo/event/event07.html