にっぽんのうわさシリーズ第3弾。
今年で2年目となる「ART仙台場所」に参加。仙台市一番町四丁目商店街で、うわさを流す。
一番町四丁目商店街は、約400mの長さ。仙台駅からは少し離れているものの、三越がある通り。買い物客や会社員が滞りなく歩いている。ゴールデンウィークには、観光客も増える。
通常の企画に加えて、まち行くひとたちも参加できるようなプロジェクトができないか。
ということで「うわさマン」の登場。
情報の受信と発信の象徴であるパソコンモニターを被った「「うわさマン」が、カラダにたくさんの「うわさバッジ」を付けて商店街を歩き回る。通行人は好きなバッジを選んで1日身につけ、自分のうわさを流す。希望者はオリジナルうわさバッジの制作もできる。
「地元じゃ負け知らずらしい」
「結構いいキャラらしいよ」
「いま妊娠中らしい」
など楽しいうわさが、まちに広がる。自分のまちは自分たちの力で元気にする、そんな効果を生んだ。
たまたま通ったひと、テレビで見てもらいに来たというひと、友達が教えてくれたといって来た人など、老若男女を問わずみんなが楽しんだと同時に、うわさバッジを付けたひとたちが、まちを彩るピクセルの役割を果たし、まち全体を楽しい雰囲気にしてくれた。
東北工業大学の創作集団「colors」の学生20人との協同で企画立案された「うわさマン」。彼らの協力なしに、この成功はなかった。
開催の1ヶ月前から仙台に入り、ヒアリングを開始。シャイな県民性のようなものを感じるも、東北人独特の温かい人間性に励まされながら、来る日も来る日もお店に足を運び、合計51店舗のご協力を得た。
杜の都らしく、商店街には66本の樹木が植えられている。実行委員の尽力により役所の許可を得ることができ、植え込みには、このまちの歴史に関するうわさを設置。昔の逸話を懐かしむ人、感心する人、驚いてる人など、反応はさまざま。
「へぇ〜こういう人たちがやってるんだねぇ」と、少しでも興味を持ってもらえたらという思いと、実行委もまちの人も対等の立場に立つという意味で、スタッフたちにもカミングアウトしてもらった。
三越前に巨大ふきだしを設置し、ART仙台場所実行委員19名と東北工大colors20名のうわさを、フルネーム顔写真入りで展示。立ち止まってそれを見る通行中の人たちは、含み笑いで去って行った。
「美人が多い」といううわさが流れたとか、流れてないとか。
koichiro yamamoto 2008
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東北工業大学有志団体colors
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