2年後の2007年3月。
市なのか区なのか、あるいは県の仕業なのかわからないが、トンネルの内壁が塗りなおされていた。
向かって右側の壁を見れば塗り直された下半分が、確かにきれいになっている。
近づいてよく見てみると、黄色のテープはしっかりと残されている。
塗装作業を行った方が、これは道路標識関係のものだと勘違いしたのだろうか。ちゃんと残そうとしたその努力が、はっきりと見られる。
きわめて個人的な行為が、知らぬ間に市民権を得て、まちにとけ込もうとしている。
電柱やガードレール、その他の箇所でも8割以上が残されたまま、今でも光り続けている。